アレルギー性結膜炎とは外部から入ってきた異物に対して、結膜の粘膜が過剰に反応して、かゆみ、充血、眼痛などの症状を生じさせることです。アレルギー性結膜炎はドライアイと併発し悪循環を起すことがあります。ドライアイでは涙が減って目の表面を保護するバリア機能が低下して乾いてしまうため、花粉、コンタクトレンズなどの異物でアレルギー性結膜炎を起しやすくなります。
また、アレルギー性結膜炎では炎症のために角膜が傷つきますので、涙を保てなくなってドライアイを起します。
「めいぼ」「めばちこ」などとも言われます。一般的に、まぶたにある脂や汗を出す腺がつまって、まぶたに炎症やしこりができた状態を指します。
急性炎症の麦粒腫と慢性炎症の霰粒腫の二種類があります。
麦粒腫は抗菌薬の点眼や内服薬で治りますが、霰粒腫はしこりが大きくなった場合、外科的に切開してしこりを取る必要があります。
角膜の中央が薄くなり、前方へせり出して円錐状に変形していくのが円錐角膜といいます。
角膜の中心部が変形したため、視力低下や強い乱視などの症状が生じます。
原因は不明ですが多くは思春期に発症して、30歳前後には進行がおさまってきます。
初期はハードコンタクトレンズで矯正しますが、病状が進むとコンタクトレンズの使用ができなくなりますので、その場合は角膜移植が必要になります。
角膜感染症とは、細菌やカビ(真菌)、ウイルスなどの病原体が角膜に感染し、炎症を起こしている状態です。角膜の表面はバリア機能をもち、さらに涙に覆われて守られています。
したがって、ばい菌にふれただけで角膜感染症になることは通常はありませんが、何らかの原因で角膜上皮が傷つけられ、その防御機能が壊れると病原菌が角膜実質に入り込み、角膜感染を引き起こします。
一旦感染が起こり、適切な治療を怠ると、病原菌がどんどん角膜の中に広がり、角膜が白く濁って視力低下することもあります。
病原体の種類はいくつかありますが、最近では難治性の細菌や真菌(カビ)あるいはアカントアメーバー原虫などによる感染症が増えています。