本院では現在、白内障手術と新しく硝子体手術に対応できるようになりました。
白内障手術に関しては当院での長年の(1970年来)実績に基づき、これからもより満足していただける手術を目指しております。
そもそも白内障とは、眼球の中でレンズの働きをしている水晶体が加齢などの影響で濁ったり硬く変化してくる状態です。これは生きている限り誰にでも起こりえる状態変化であり、かすみが出る、二重になってぼやける、まぶしい、視力が落ちてくるという症状で気付く場合が多いと思います。現在の医学では物理的に濁ってしまった水晶体を元に戻す治療がありませんが、手術をすることで改善する病気です。
白内障を取り除き、人口の眼内レンズというものと置き換える手術になります。局所麻酔で5分から10分程度の手術で終了します。術後の見え方に直結するのが眼内レンズの選択です。単焦点と呼ばれる従来のレンズで見え方の改善を図ります。端的に言えば遠方近方どちらかに焦点を合わせます。術後は眼鏡による補正で思い通りの見え方をcreateしていくものです。
また2023年より当院でも、多焦点眼内レンズの取扱いを始めました。遠方から近方まで生活視力として良好な見え方を提供できるレンズです。術後ですが、現在まで当院で施行しました患者様全員に大変満足をいただいております。ご希望がありましたらメリット、デメリットなどを含めて私から説明させていただきますので気軽にご相談いただければと思います。
硝子体手術に関してですが、ものがゆがむ、突然視力が落ちた、砂嵐のような見え方になっているなどの症状がある場合、眼底に問題があることもあります。
もともと眼の中には硝子体というゼリーのような液体が詰まっており眼球形状を保っている働きをしている組織があります。この硝子体というゼリーは加齢変化により徐々に液状化してくるなどでいろいろな症状を引き起こします。もっともポピュラーな、誰でも経験しうる状態は飛蚊症です。ゴミのようなものが視界にうろうろして見にくい症状が出ます。
この飛蚊症は誰でも起こりえるものですが、この飛蚊症をきっかけにいろいろな眼底の病気が出てくることがあります。視界が急に欠けていく網膜剥離や、ものがゆがんで見える黄斑前膜、急に見にくくなってしまう硝子体出血などが代表的なものになりますが、これを解決する手術が硝子体手術になります。
様々な病気の原因となっている硝子体をとり除き、それぞれの病気にあった追加の処置を行う手術の総称です。白目に0.4mm程の小さな通路を作成してここから道具を入れて手術を行います。ちょうど切らずに手術をするおなかの手術をイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。個別の病気に対する処置の方法などは千差万別で詳しくは私に尋ねていただければじっくり説明させていただきます。
硝子体手術は眼科の手術でも比較的難易度の高い手術といわれており、総合病院や大学病院で入院手術となっている場合が多いです。これを当院では、日帰り手術で受けていただけるようになりました。私が総合病院時代から硝子体手術を専門医治療させていただいており、なおかつ日帰り手術を導入し始めた経緯もあり安全に満足いただける治療を提供できるものと自負しております。
ですが手術とは医師だけが卓越した技術を持っていたとしても成功させられるものではなく、看護師をはじめとした優秀なスタッフ陣のサポートがありはじめて安全に確実に手術できるものですが、当院では白内障手術を長年行ってきた実績から手術に関わるスタッフ陣のベストサポートにより患者様に安心して手術を受けていただけるかんきょうがそろっており一番のメリットではないかと思っています。
手術だけでなくいろいろな治療でも共通して心がけていることは、「いろいろなお話を丁寧に説明した上で納得して治療させていただきたい」「少しでもよりよい治療、少しでも見えやすくなっていただきたい」という思いです。
些細なことでもお困りの症状があればいつでもお伝えいただければ一緒に考えていきたいと思っております。何なりとご相談くださいませ。